上図は▲８六歩と変化したところ。
▲６六銀型は向かい飛車を目指した際に▲７五銀をみており、やっかいな構想です。
上図以下
△２五歩▲８五歩 △５二金 ▲８八飛
△２四角
上図以下
▲６八金 △６四銀▲５七金 △７四歩
▲４六歩 △３三桂▲５六金
上図で▲７五銀には△５七角成があります。
後手は△６四銀と先手の銀上がりを牽制します。
上図以下
△６一玉▲８四歩 △同 歩 ▲同 飛
△８三歩▲８七飛
上図で△４五歩だと▲６五銀と角道を通す手が好便で後手困っています。
後手は△６一玉と居玉を解消するのが大きな手。
先手は飛車先の歩交換をしてどうか。
代えて▲６五銀には
△同銀▲同金△４六角
で後手十分です。
上図以下
△３五角▲６五銀 △同 銀▲同 金
△１五歩▲同 歩 △４六角▲７四金
△３五角は細かい揺さぶり。
▲３六歩を突かれたら手損となってしまいますが、先手玉のコビンが開くのが大きいとみます。
本譜はおたがい我が道をゆく展開なりました。
上図以下
△７八銀 ▲８五飛 △８九銀成 ▲４七銀打
△７九角成▲８三金
△７八銀～△８九銀成が妙撃で、△３六桂を狙います。
▲４七銀打で狙いを看破されてしまいますが…
上図以下
△１七歩▲７二金 △同 玉▲９五角
△２六歩▲同 歩 △同 飛▲２七歩
△１六桂▲３九玉 △７六飛▲７七歩
△１七歩が習いのある攻め。
▲同香には△１六歩～△２四桂があります。
本譜は△１六桂から先手玉を危険地帯に引きずり出します。
上図以下
△７七同飛成▲同 角 △５七馬 ▲４八金
△２八金▲４九玉 △６七馬（結果図）
△７七同飛成が強手。
▲同 角と引かせて△５七馬が絶好となります。
結果図は王手飛車が刺さり、後手優勢となります。
