今回は、2023年(令和5年)９月12日に行われた第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント一次予選、斎藤明日斗 五段対伊藤 匠 七段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(２０２３年11月７日許諾済み)。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：斎藤明日斗 五段
後手：伊藤 匠 七段
居飛車党同士の一戦。
先手の斎藤五段が趣向に出たため、後手の伊藤七段が横歩を取る意表の出だしとなりました。
先手が桂馬を見捨てて強襲に踏み込んだ局面。
ここでは
△３三同角▲２三飛成△４二銀▲２一竜
△５一銀左
と進めるのが有力でした。
実戦は△６一玉▲８二歩とおたがいひねった順を採用し、難解な中盤が続きます。
上図は金駒を入手して後手玉の頭に打ちつけたい局面。
そこで▲３六香が強手でした。
△同金▲同銀△同角成▲４三金
と駒損ながらも後手玉に迫ることに成功。
以下も淀みなく寄せ切った斎藤五段の勝利となりました。
将棋盤
0手
