今回は、2023年(令和5年)9月20日に行われた第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント一次予選、及川拓馬 七段対深浦康市 九段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年11月7日許諾済み)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:及川拓馬 七段
後手:深浦康市 九段
戦型は相掛かりに。
上図から△7七歩と見慣れない手裏剣から早々に開戦となりました。
上図は△8七歩と歩を合わせたところ。
▲8七同歩には△6六飛~△同角が厳しいというのが後手の狙いです。
そこで、▲2二飛成~▲8七歩としたのが好手順。
これには後手継続の攻めが悩ましく、及川七段がペースをつかみました。
上図では馬を逃げても悪くなさそうですが、
▲3三香成△4五香▲3二成香
が最強の手。
次に▲7四桂の縛りが激痛ですし、△7三歩などと受けても▲6五桂が詰めろで入ります。
短手数で制した及川七段の快勝譜となりました。
将棋盤
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