今回は、2023年(令和5年)12月8日に行われた第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント二次予選、西山朋佳 女流四冠 対 佐藤康光 九段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年12月25日許諾済み)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:西山朋佳 女流四冠
後手:佐藤康光 九段
対局前から注目されていた本対局。
女性初の二次予選進出を決めた西山女流の三間飛車に対し、佐藤九段は角道を開けずに二枚の銀を張って対抗。
見慣れない形でしたが、▲7五歩と臆せず仕掛けていきました。
上図から△6七歩が習いのある手筋。
どちらの駒で取っても大きな利かされになるため、先手は▲8三馬と踏み込んでいきました。
力のある両者らしい攻防が続きます。
上図では▲8三飛成と単純に金を取っていれば先手有望でした。
実戦は▲5三香としましたが、△3一玉の早逃げが当然ながら好手。
これで後手玉が寄りにくい格好となり、最後は鮮やかに玉頭攻めを決めた佐藤九段の勝利となりました。
将棋盤
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