今回は、令和6年1月3日に岩手囲碁センターで行われた新年碁会の1局目を振り返ります。
黒番:つなよし
白番:D 五段
第1図
白2、4の向かい小目はあまり打たれないため、早くも悩みました。
黒11では左上にカカル手も考えましたが、変化図のように進んだ時の評価がよく分かりませんでしたし、途中で白が手を変える可能性もあったため断念しました。
第2図
黒19では21などと打つべきだったかもしれません。
白22で強く23と打たれるのが気になり、変化2キリが成立しないとなると黒大変だったと思います。
第3図
黒31は上辺を囲われる手を気にしたわけですが、違和感がありました。
代えて変化1と右辺に手を入れて、白は上辺を一手で囲う手が難しいと主張するべきだったかもしれません。
第4図
黒39では43が優りました。
実戦でも考えたのですが、白の二段バネが気になり断念。
しかし、変化図のように進めて黒が凌げているようです。
第5図
黒49はやりすぎだったかもしれません。
変化1キリから丸飲みされる危険があり、変化図のように左上に転身するよりないようでは変調でした。
本譜は白が見送ったため激戦となりましたが、最後はこちらが無理をしてしまい負けとなりました。