今回は、令和6年1月3日に岩手囲碁センターで行われた新年碁会の4局目を振り返ります。
黒番:つなよし
白番:K 五段
第1図
白8の二間高バサミには迷わず黒9の三々入り。
大抵のハサミにはもぐりこみます。
黒19は自然な対応だと思いますが、変化図黒1と動いていくのも有力でした。
この筋は以降も有力手としてあげられます。
第2図
左下、右下は現代定石と呼ばれるもの。
お相手も「AIみてぇだなぁ」とぼやいてましたね。
実際のところ、AIは左上を動いていきなさいと言い続けていましたが…
第3図
黒33マガリからの一連の手順はこんなものかなと思いながら打っていましたが、黒一子の動き出しが難しくなって形勢を損ねているようです。
黒49まで外勢を張ったのも気分はよかったのですが好転していないようで、大局観の悪さが出てしまいました。
第4図
白52では下辺に打ち込まれていたらはっきり黒悪かったですね。
本譜は白56が緩手で、黒57の追及に適当な手が悩ましい。
白62ではまだしも単に64と打つところで、黒67まで進んでは黒逆転に成功。
以降も気持ち悪いところはありましたが、うまくまとめることができて黒中押し勝ち。
結果はいい方向にいきましたが、左上の形は要勉強だなと感じました。