今回は、令和6年1月3日に岩手囲碁センターで行われた新年碁会の5局目を振り返ります。
黒番:つなよし
白番:T 七段格
(2子局)
第1図
黒6は早くも悩んだところ。
実戦は無難にコスミ受けに打ちましたが、変化図のように黒1とハサミとヒラキを兼ねた手で応じるのもありました。
第2図
黒8でも悩みまして、変化図のように手抜きで足早に打つ手の比較で悩みました。
変化白10以下も黒からAからの味が残っているため、これも有力でした。
第3図
白13は意外な一手。
変化白1トビを本線に読んでおり、それだと黒2のように一手入れなければいけないかなと思っていました。
白15ナラビも自分の感覚にない手。
適当な応手が思い浮かばず黒16としましたが、この判断はあながち間違っていなかったようです。
第4図
黒28は手堅い一手。
ここは変化図黒1トビから空中戦を展開するのも有力でした。
実戦は上下から利かして、地に辛く打っていきました。
第5図
次に白に38と打たれる手が気になったため黒38としましたが、白39~41とされて下辺一帯の黒石が動き出しが難しくしてしまいました。
代えて参考図のように打つのが自然でしたね。
以下は苦しいところから大捕り物をかけにいって勝ちを意識した局面もありましたが、際どく凌がれて負けにしてしまいました。
本大会は3勝2敗で敢闘賞(3連勝賞)に終わりました。
またがんばります。