今回は、令和６年１月７日にいわて将棋館で行われた第12回菅原鉄工所杯新春将棋大会の３回戦の自戦記をお送りします。
先手：M 三段
後手：つなよし
初手から以下
▲７六歩 △６二銀▲６八銀 △５四歩
▲４八銀 △５三銀▲５八金右 △８四歩
▲７七銀 △８五歩▲７八金 △３二金
▲５六歩 △４一玉▲２六歩 △４二銀上
▲２五歩 △７四歩▲７九角 △６四歩
▲６六歩 △５二金▲６七金右 △３四歩
▲２四歩 △同 歩▲同 角 △２三歩
▲４六角 △６三金▲６九玉 △７三桂
▲３六歩 △４四銀▲３七桂 △５五歩
お相手とは近年よく当たっていますが、こちらがショーダンオリジナルを志向してからはほぼ矢倉で対抗してきます。
このあたりはお互い意地の張り合いといったところでしょうか。
上図以下
▲２四歩 △同 歩 ▲５五歩 △同 銀
▲２三歩
▲２四歩～▲２三歩はショーダンオリジナルを指すうえでは避けては通れない攻め筋。
これには盤上この一手という受けがあったのですが…
上図以下
△２三同金▲２四角 △３二玉 ▲４二角成
△同 飛▲２四歩 △同 金▲同 飛
△２三歩▲３四飛 △３三歩▲３五飛
△４四銀▲２五飛 △５二飛
上図では△４四角と軽くかわすのが筋で、▲２四角には△６五歩を切り返していきます。
しかし、対局中はなぜかまったく読めておらず、辛い手を重ねる結果になってしまいました。
上図以下
▲５六歩 △３四歩 ▲２八飛 △５五歩
▲同 歩 △同 銀
▲５六歩～▲２八飛と先手は普通の手を重ねてリードを保ちます。
後手は△５五歩と戦いを起こしていくしかありませんが…
上図以下
▲５四歩 △６五歩▲５三銀 △同 金
▲同歩成 △同 飛▲４五桂 △５一飛
▲５三金 △３一銀▲５四金打 △６一角
▲５四歩が絶品の一手。
△５四同飛は▲４五銀が厳しく、この歩を取ることができません。
歩打ちをきっかけに一方的に攻められる展開になってしまいました。
上図以下
▲６五歩 △４四銀 ▲同 金 △同 歩
▲６二銀 △４一飛 ▲６一銀不成△４五歩
▲５二銀不成△４四飛
▲６五歩と一歩を補充して▲５二歩をみたのが冷静な一手。
△４四銀と銀を引いて対抗しましたが、今度は▲６二銀が厳しく形勢は好転しません。
上図以下
▲４三角 △３三玉▲２一角成 △３二金
▲５六桂 △４二飛▲同 金 △同 玉
▲５一飛 △５三玉▲２三飛成 △同 金
▲４三馬
まで97手で先手の勝ち
▲４三角と角を直接打ち込んでいったのが気づきにくい好手。
以降も逆転の目を作れず、いいところなく負けとなりました。
0手
