上図は３筋の突き捨てを入れてから▲４五桂と仕掛けたところ。
単に跳ねられるよりも気にしなければならない攻め筋が増えているので注意が必要です。
▲４五桂以下
△２二銀▲２四歩 △同 歩 ▲同 飛
△２三銀
上図以下
▲６四飛 △６三歩▲６五飛 △３六歩
▲３三歩 △３一金▲５五飛 △４二玉
上図で▲２九飛には△２五歩で問題ないのは突き捨てが入っていない形と変わりません。
本譜▲６四飛以外では▲２五飛、▲３三歩が考えられるため、別投稿で詳しく掘り下げます。
△４二玉は▲２二歩～▲３一角を消して確実な受けです。
上図以下
▲８六歩 △６四角 ▲８五飛 △８四歩
▲５三桂成 △同 銀▲２五飛 △３三玉
▲３五飛 △３四銀 ▲３六飛 △４四銀（結果図）
上図で▲５六角は▲５三桂成～▲２三角成の狙いがありますが、△２二歩と素朴に受けて問題ありません。
本譜▲８六歩は△同歩と応じてしまうと▲８三歩～▲５六角の筋が生じてしまい、これは先手に食いつかれた格好です。
しかし、△６四角がいい切り返しで、▲８五飛には△８四歩と飛車交換を拒否するのが冷静です。
▲５三桂成と桂馬を捨てて飛車の活用を図ってきますが、手に乗って駒を押し上げていった結果図は後手優勢となります。
