上図は▲３三歩と変化したところ。
駒の交換は必至で、激しい応酬となります。
▲３三歩以下
△３三同桂▲同桂成 △同 金 ▲６四飛
上図以下
△２二歩 ▲６六角 △４四歩▲８四飛
△同 飛 ▲同 角
△２二歩は▲２二角を消して堅実。
先手は▲６六角から飛車交換を強要して手を作ってきます。
上図以下
△４二玉 ▲６四桂 △５一金▲７二桂成
△３六桂
△４二玉は飛車打ちを緩和して感触のいい手。
▲７二桂成に適当な受けはないため、△３六桂と反撃に転じます。
上図以下
▲６二成桂 △同 金 ▲３七銀 △２九飛
▲３九歩
上図で単に▲３七銀にも△２九飛で後手十分。
また、▲４七銀には△２七角が△４九角成と△４八桂成～△７二角成をみて好便です。
▲６二成桂を利かしてから▲４七銀も考えられますが、
△２九飛▲３八銀△１九飛成▲６八玉
△４七香
が刺さります。
上図以下
△１五角▲２六銀打 △同 角 ▲同 銀
△４八銀▲同 金 △３九飛成 ▲６八玉
△４八桂成 ▲２一飛
先手の歩切れをみて△１五角が絶好。
角切りから△４八銀と一気にたたみかけていきます。
上図以下
△５五桂▲７九金 △１九龍 ▲５六銀
△５八成桂 ▲７八玉 △６九金（結果図）
上図で△５九金も考えられますが、
▲７九金△５八成桂▲７八玉△６九金
▲６八銀打
で容易ではありません。
本譜△５五桂が上下からの攻めをみた一手。
対して▲７八銀には△５八金から一気に寄り筋に追い込むことができます。
結果図は上下の攻めを意識させてから△６九金がズバリはまった格好。
後手優勢です。
