今回は、令和6年2月18日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の1局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:Y 五段
第1図
Y五段とは初対局。
白12に黒13と様子をみたところ、白14と打ってきたのは意外でした。
白16以下、白26まで右上で定石が進行。
ここで黒27と手を戻しましたが、参考図黒1だったかなと局後思いました。
第2図
白28にすぐ応じるか悩みましたが、黒29と打ちたかったところに手を入れました。
白30に対して黒31と即座に打ち込みましたが、参考図のように利かすだけ利かして右上に手を戻すのも有力だったようです。
第3図
白32に対して黒33から厚みを築いていきましたが、局後に高段者の方にみていただいたところ参考図のようにハネからしか読まないとのこと。
部分的な定石はまだまだ勉強不足です。
ただ、実戦も黒悪くはなかったようです。
第4図
白46では参考図白1オシを一本決められるのが嫌なところ。
ただし、黒も自然に2と受けておけばよく、黒一子の引き出しがあるため結局は白3と手を戻すことになりそうです。
黒51まで、白の実利と黒の厚みという構図がはっきりしました。
第5図
白46以下は部分的な定石。
ただし、黒47では参考図黒1~3と中央一本で戦うのも有力だったようです。
白56は黒57で無条件で隅が取れてしまったので錯覚したのかなと思っていましたが、コウでがんばっても生きるのか知らなかったようです。
第6図
白58には驚きましたが、いい開き直りに感じました。
黒59ではやはり参考図黒1が急所で、本譜は白60と好形を作られてしまい勝負形にされてしまいました。
ただし、以降白が頑張りすぎたのもあり、左辺で戦果をあげてリードを広げて大勝することができました。