今回は、令和6年3月2日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の4局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:K野 七段格
(2子局)
第1図
K七段とは今年初対局。
毎局工夫を凝らしてくる印象のある打ち手です。
白13では15が定石で、ちょっとした工夫。
黒14では参考図1と打つのが有力とは知っていましたが、ちょっと態度を聞きたくなりました。
黒18では手抜きで応じるのも有力でした。
第2図
白23ツケは時折みかける手法。
これに対しては黒24~26と黒一子は捨て気味に打つのが容易の手順でした。
白31と途中で転戦したのは意外。
ここは強く参考図1と白2子を制するのがあったようです。
第3図
白33内ノゾキに黒34とかわし気味に打ちましたが、ここは堂々と参考図黒1ツギで応じるのが有力でした。
白41、黒42の交換でお互い生きを確保し、これからの勝負になりました。
第4図
白43ノゾキに黒44ツギとしましたが、アキ三角で微妙でしたね。
ここは参考図黒1と反発したいところでした。黒54からのハネツギは最善には程遠いかもしれませんが、黒60とワタリをみて堅実に打ちました。
第5図
白61と強く打ち込んできた手に黒64と反発しましたが、堅実な打ち方を続けて参考図黒1とすべきでしたか。
本譜は難しい戦いにしてしまい、こちらが先に間違えてしまい一方的な展開になり大敗となりました。