今回は、令和6年3月24日に行われた第45回レーティング選手権北東北大会の2戦目の自戦記をお送りします。
先手:つなよし
後手:O氏
初手から以下
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀
▲8八銀 △3三銀 ▲7七銀 △4二飛
▲9六歩 △9四歩 ▲8八飛
本局では▲2二角成と角交換を志向。
お相手が居飛車党か振り飛車党かもわかっていませんでしたが、角換わりを避けて△4二飛と四間飛車に構えたとのことでした。
上図以下
△4五角▲3六角 △同 角 ▲同 歩
△4五角▲5八金左 △3六角 ▲3八金
△6四歩▲8六歩 △6三角 ▲8五歩
△7二金
△4五角と筋違い角で力戦の様相が濃くなってきました。
先手は飛車先を突いていき、攻め味を出していきました。
上図以下
▲6六銀 △7四歩 ▲7五歩 △7三金
▲7四歩 △同 金 ▲7五歩 △7三金
▲7七銀 △3二金 ▲6六歩 △3五歩
▲7六銀 △5四角 ▲6七金 △4四銀
▲6六銀と棒銀調に攻めていきましたが、△7四歩で容易ではありません。
悪くはないかなと思っていましたが、この後大きなミスをしてしまいます。
上図以下
▲8四歩 △同 歩 ▲6五歩 △同 歩
▲7七桂 △6二飛 ▲7四歩 △同 金
▲8三角 △7三金 ▲6五角成 △同 角
▲同 桂 △8三金
▲8四歩から仕掛けていきましたが、△6二飛と受けられてしまっては明らかな失策でした。
▲7四歩からごまかしてみましたが、形勢不利に変わりはありません。
上図以下
▲2八角 △6六歩▲6八金 △7三歩
▲6四歩 △8二銀▲7五銀 △9三銀
▲6三歩成 △同 飛▲6四銀 △6一飛
▲5三桂成
▲2八角は苦し紛れの手でしたが、△7三歩と受けてくれたため少しホッとしました。
後手は8筋からの攻めを意識しすぎたため、▲6三歩成からの中央への殺到が成立。
先手優勢をなりました。
上図以下
△5五歩▲6三歩 △7一角 ▲5四成桂
△4二玉▲8六飛 △7四金 ▲6六飛
△6五歩▲8六飛 △8五歩 ▲8九飛
△6六歩▲5八玉
△6五歩に▲8六飛と戻りましたが、△6四金~△7五銀と反撃される変化が生じていたため危険でした。
ただ、△6六歩の垂れ歩も気持ち悪い手で油断なりません。
上図以下
△5一飛 ▲5五成桂 △6四金 ▲同成桂
△6七銀 ▲同 金 △同歩成▲同 玉
△5五銀 ▲6五金 △6六歩▲同 金
△同 銀 ▲同 玉 △4四角▲5五銀
▲6五金は受けすぎだったかもしれません。
▲5五銀でギリギリ凌げたかなと思いましたが…
上図以下
△8四銀 ▲5六歩 △4五金▲5四銀打
△7五金 ▲5七玉 △5五角▲同 角
△同 金 ▲同 歩 △6六角▲5六玉
△4四銀
上図では△5五同飛が成立していました。
取ってしまうと詰み筋が生じてしまうため、それなら先手負けでした。
本譜は▲5六歩が間に合ったため、形勢逆転となりました。
上図以下
▲6二歩成 △5五銀▲4五玉 △4四銀
▲5六玉 △7七角成▲5一と △6六馬
▲4六玉 △5五馬▲5七玉 △6六金
▲5八玉 △5六歩▲4八金 △3三玉
▲3四歩 △同 玉▲8二飛 △3三金
▲1六角
まで131手で先手の勝ち
先手玉には寄りがないため、▲6二歩成と冷静に寄せるのが勝着。
二転三転の末、なんとか勝つことができました。