今回は、令和6年4月14日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の3局目を振り返ります。
黒番:O 四段
白番:つなよし
(定先)
第1図
O四段とは今年初対局。
こちらも以前対局した時は段位が低かったはずなので、久しぶりの対局でした。
白16では参考図のように上辺への打ち込みとの比較に悩み、こちらも有力でした。
第2図
黒17から空中戦に。
黒21と白22の交換は、白が少し得していると感じていました。
黒27、29のノゾキはありがたい進行。
後に右下から動いている黒石への攻めがより楽しみになりました。
黒31では32を予想していただけにこれも意外。
白32では参考図のように利かしてからケイマに打つのが調子だったようです。
第3図
白34ではやはり参考図白1が急所。
形を乱せば分断を図ることができました。
本譜は白の強度を気にしすぎて冴えない進行にしてしまいました。
第4図
白40ツケコシで仕掛けていきましたが、黒43が冷静な手で失敗したなと感じていました。
白44とやっと急所にたどりつきましたが、黒45の切り返しがまたセンスのいい一手で困りました。
白46では参考図のように転身するのがまだよかったようです。
第5図
白48では左下に仕掛けるのが簡明かつ冷静だったと思います。
本譜は危険な橋を渡っているとは思いますが、自分らしい踏み込みに思いました。
白58では参考図白1が妙撃だったようですが、対局中はまったく発想になかったですね。
本譜は激戦となりましたが、相手が時間をかけすぎたため切れ勝ちとなりました。