今回は、令和６年４月28日に紫波グリーンホテルで行われた第37回アマ竜王戦岩手県予選・予選リーグ２局目の自戦記をお送りします。
先手：Ｔ氏
後手：つなよし
上図以下
▲５六歩 △１四歩 ▲６六銀 △４四銀
▲４五歩 △同 銀 ▲同 桂 △４四歩
▲５三桂成 △同 金 ▲３七角 △１五角
Ｔ氏とは初対局。
戦型は角換わり相右玉となりました。
△１四歩には端歩を挨拶してくれるかと思っていましたが、手抜きで▲６六銀と上がってきました。
△４五同銀は常套手段ですが、お相手は意表を突かれたようです。
▲３七角は考えたことがなかった一手。
△１五角はちょっとした利かしのつもりでしたが…
上図以下
▲２六銀 △４二角 ▲３五歩 △４三金上
▲５九玉 △４五歩 ▲６八玉 △６五歩
▲７七銀 △３一飛 ▲３六銀 △３五歩
▲同銀右 △４四桂
▲２六銀と先手は銀を投資して右辺から攻めてきました。
△３一飛～△４四桂で手ごたえを感じていたのですが、次の一手でこの感触は気のせいだったと思い知らされます。
上図以下
▲２六角 △１五角▲同 角 △同 歩
▲２二角 △８一飛▲４五銀 △３三角
▲２六角が見落としていた一手。
銀取りを受けないという発想がなく、意表を突かれました。
銀を取ると▲４四歩と打たれるのが嫌なので、△１五角と変化。
▲２二角に対して△８一飛と転回。代えて△３二飛も有力で、対局中も考えましたがリスクが高いため断念しました。
上図以下
▲２四歩 △２二角▲２三歩成 △５六桂
▲７九玉 △５五角▲３三と △同 角
▲３四歩 △５五角
▲２四歩にまたも意表を突かれました。
どうにも駒取りを受けてくれない相手のようです。
△５六桂には▲５六銀と指されていたら難しかったと思いますが、▲７九玉と応じてくれたため△５五角と角を逃がすことに成功。
ここは手ごたえを感じていました。
上図以下
▲５六銀 △３八角 ▲５五銀 △２九角成
▲４四歩 △４二金 ▲５九歩 △５七歩
▲６八金右 △３九飛 ▲６九金
上図で▲５六銀としてきましたが、△３八角からの駒の取り合いは後手に分があるところ。
飛車打ちを気にして▲５九歩と先受けしてきましたが、△５七歩から崩すのが筋と思い手がしなりました。
上図以下
△５八歩成▲同 歩 △５七歩 ▲４八角
△３五飛成▲５四桂 △同 銀 ▲同 銀
△同 金 ▲５七角 △４四龍 ▲２二歩
△５六歩 ▲６八角 △１三桂 ▲３三銀
△同 金 ▲同歩成 △同 龍 ▲７五歩
△６四金
まで108手で後手の勝ち
△５八歩成から乱すのがまた筋で、▲４八角と受けるようでは辛い。
△３五飛成から先手に暴れてもらうのが負けない将棋で、以下手堅く勝つことできて予選リーグ突破となりました。
