今回は角換わり右玉に対して後手が即座に中住まいに構えてきた変化をみていきます。
△５二玉以下
▲６六銀△８六歩▲同歩△同飛
▲７七桂△８一飛
後手は一歩を手持ちにしていれば角と組み合わせて様々な攻めが考えられます。
先手としては先に動きたいところ。
▲８二歩△同飛▲７一角
は１つの攻め筋ではあるのですが、６二金に玉のヒモがついているので上図では成立しません。
代えて
▲８五歩△同桂▲同桂△同飛
▲７五歩
が有力です。
▲７五歩に△同歩なら▲５五桂からコビン攻めをみます。
後手としては代えて△８一飛が最善でしょう。
以下
▲４五桂△４二銀▲２四歩△同歩
▲５五桂△７二銀▲７四歩△５四歩
先手は▲８二歩△同飛が利かし得にみえますが、単に▲２四飛が正着のようです。
▲２四飛以下
△２三歩▲３四飛△４一玉▲９六角
△８五歩▲５四飛
▲９六角は次に▲７三歩成の開き王手をみせています。
△８五歩と角道を遮断するのは自然な一手ですが、同時に△８九飛成が消えています。
角打ちによって先手で飛車成りを消しているというわけです。
先手は次に
▲７三歩成△同銀▲７四歩△同銀
▲６四飛
をみています。
△５二桂でどうかですが、
▲８七角△３一玉▲２四歩△同歩
▲同飛△２三歩▲２九飛(結果図)
で先手優勢です。
▲８七角は次に▲２二歩から崩して中央突破を図っており、△３一玉はそれを消しています。
しかし、▲２四歩からの立て直しが冷静な対応でした。
結果図以下、△４四歩なら▲３二角成～３四金が厳しいです。
