今回は、令和６年６月２日に岩手囲碁センターで行われた例会１局目の振り返りをしていきます。
黒番：Ｏ 五段
白番：つなよし
第１図
Ｏ五段とは初対局。
県内在住のかたですが、地域が異なるため当たる機会はなかなかありませんでした。
黒９はＡＩが台頭する以前に打たれていた定石。
白12は黒13マガリが好手となるためよくありませんでした。
代えて参考図のように手堅く隅を囲うのが有力でした。
第２図
白14では参考図白１と一路左に打つのが優りました。
黒２トビなら白３ツケが筋のようで、黒が分断を図ってきても白13からワタリをみることができるのが白１の自慢です。
第３図
黒19カケから仕掛けてきましたが、白調子を得たともいえるため個人的にはありがたい一手でした。
白32では参考図白１ツギから追及すれば、ＡとＢのキリが見合いとなり白優勢だったと思います。
第４図
黒37ワリコミは軽視していた手。
白38では39と上から押さえるのが優り、参考図のように進めるべきでした。
第５図
黒41ではＡと打たれていたらシビれていました。
本譜は白46まで下辺一帯を囲うことに成功しました。
白48では63とシマリ、黒の模様を牽制するべきでした。
白56では57ハネで応じる予定でしたが、本譜でも悪くないとみてしまい妥協してしまいました。
しかし、参考図のように進めて白強く応じれば、黒は生きを図るのも大変だったと思います。
実戦も悪くありませんでしたが、黒が中央をまとめるのをとがめきれず８目半負けとなりました。
