今回は、令和6年6月8日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の2局目を振り返ります。
黒番:W 五段
白番:つなよし
第1図
W五段とは今年3度目の対局。
1勝1敗で本局を迎えました。
【振り返り】エクナ杯(令和6年1月上旬度)に参加してきましたー1局目W五段戦
【振り返り】ノーマーク杯(令和6年2月度)に参加してきましたー2局目W辺五段戦
白14までは想定していた進行。
黒15に対して白16と手を戻したのが弱気な一手で、参考図のように打つのが有力。
参考白7では手抜きもあります。
第2図
黒17~白24までは勢いこう打つところ。
黒25は意外な一手で、26ノビでくるものだと思っていました。
白28では参考図白1と打ってみたいとは局後に受けた高段者からの意見。
白5キリは狙い筋の1つですが、すぐ決行するのは黒12まで白失敗です。この変化に持ち込むなら、キリは見せ手として残しておいたほうがいいでしょう。
第3図
白30では31と上から覆いかぶさる方針で打つのが優りました。
対局中は地に甘そうな手で打ち切れませんでしたね。
本譜白40以下はあまり効果的ではありませんでしたが、黒がおつきあいしてくれたため白50とまわるころができました。
第4図
白56では参考図のように定型におさまるべきでした。
本譜は白58に期待しましたが、黒59~61を軽視しており形勢を損ねてしまいました。
しかし、実戦は右辺一帯の黒石を取ることに成功し、中押し勝ちをおさめました。