今回は、令和6年6月8日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の3局目を振り返ります。
黒番:D 五段
白番:つなよし
第1図
D五段とは今年4回目の対局。
ここまで1勝2敗と負け越しています。
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定石の進行が続いていましたが、黒21は趣向の印象を受けました。
本譜白22も自然だと思いますが、逆側から詰めて参考図のように進めるのも常套手段で有力でした。
第2図
黒23に対して白24は、黒25と隅との手の交換となるためあまりよくなかったかもしれません。
手の広いところですが、左下を重視するなら白Aくらいに打つところでした。
白26ではBも有力で、どちらを選ぶか悩みました。
本譜は黒29~31と左下手抜きで応じてきたのが意外でした。
第3図
白32は対局中は自分らしい踏み込みと思いながら打っていましたが、代えて参考図のように進めて黒の手抜きをとがめるのが先決とAIに指摘されました。
本譜は白36を利かしてから白38と転戦してしまったため、黒39~41ととがめられてしまいました。
白42もぬるく、代えてAと打つべきでした。
第4図
白46以下のトビ合いは、おたがい我に利ありと思いながら打っていたようです。
白の立場としたら、どこかでAやBと補強して一局でした。
白50に対して手抜きで黒51がまたも意外。
白54はぬるいのではと局後に高段のかたに指摘されましたが、参考図のように進むと右辺への反動が厳しいです。
第5図
白は右辺に素朴に一手入れていれば白打てる形勢でした。
しかし、本譜は暴走してしまい黒81で白は崩壊。
以下はいいところなく負けてしまいました。