今回も角換わり右玉に対して早繰り銀できた一変化をみていきます。
▲５八金と引き締まったのが先手の工夫。
後手はいろいろな手が考えられますが、△２二金が面白い手です。
△２二金以下
▲５六角△６五歩▲同歩△５五銀
後手は次に△３一飛を狙っているため、先手は▲５六角から動きをみせたいところ。
６筋を突き捨ててから△５五銀が工夫で、角を動いた際に△６五桂をみせています。
△５五銀以下
▲６四歩△同銀引▲２三角成△２七歩
▲同飛△４九角▲４五馬△２七角成
▲同馬△８六歩▲同歩△３九飛
▲６四歩は駒を引かせる手筋ですが、△２七歩の切り返しが厳しい。
▲４五馬で飛車を逃がすのは、△２三金～４五角が鋭い攻めとなります。
△３九飛以下
▲１八角△８九飛成▲７九金△９九竜
▲８八銀△７九竜▲同銀△５四桂(結果図)
馬と角のラインを遮断する△５四桂がぴったりの一手で、結果図は陣形が堅い後手優勢です。
