今回は、令和6年12月8日に盛岡市公会堂で行われた第47回朝日アマ名人戦岩手県予選・決勝トーナメント準々決勝をお送りします。
先手：Ｋ 三段
後手：つなよし
上図以下
▲３六歩 △３二飛▲５六銀 △４四銀右
▲７四歩 △同 歩▲６五銀 △７二金
▲９六歩 △３一角 ▲９七角
戦型は先手三間飛車対ショーダンシステムに。
▲３六歩に△３二飛は気合い。
△３一角に▲９七角と角をぶつけてこられ、早々に激しい展開になりました。
上図以下
△５三銀 ▲７四飛 △７三歩▲７六飛
△９四歩 ▲７七桂 △５二金▲５六銀
△４四銀直▲３七桂
上図では△９七同角成～△５五角とする手が有力でした。
本譜も互角の範疇でしたが、△４四銀直は疑問の一着。
▲３七桂が機敏な一手でした。
上図以下
△３五歩 ▲同 歩 △同 飛▲３六歩
△同 飛 ▲４五銀 △同 銀▲同 桂
△３七歩
△３五歩は気合い上踏み込むよりないと思いました。
△３七歩もやるしかないなというところでしたが、形勢不利を感じていました。
上図以下
▲３七同銀 △同飛成▲６五桂 △６四銀
▲５三銀 △４六歩▲同 歩 △同 龍
上図では▲５三桂成を一生懸命読んでいたのですが、▲３七同銀～▲６五桂は意外な構想でした。
しかし、△４六歩～△同 龍はどうだったか。
代えて△８五銀とＢ面攻撃を展開するほうが有力でした。
上図以下
▲５二銀成 △同 玉 ▲５三金 △６一玉
▲７四歩 △６五銀 ▲４七歩 △３六龍
▲３七歩
▲７四歩は部分的には好手ですが、竜の横利きがあるため△６五銀のカウンターが刺さりました。
▲４七歩～▲３七歩は竜を必死にずれそうとした手でしたが…
上図以下
△７六銀▲３六歩 △８九飛 ▲７九飛
△同飛成▲同 角 △８九飛 ▲４一飛
△５一桂▲３一飛成 △７九飛成▲４八玉
△２八銀▲５二金 △同 玉
まで80手で後手の勝ち
△７六銀と飛車交換を辞さないのが勝着。
▲４一飛には△５一桂を用意し、頓死筋を回避。
短手数の殴り合いを制することができました。
0手
