今回は令和７年１月13日に紫波グリーンホテルにて行われた第44期岩手県最強者戦の決勝トーナメント１回戦の自戦記をお送りします。
先手：
後手：つなよし
上図以下
△５五歩▲同 歩 △同 角 ▲２四歩
△同 歩▲同 飛 △２三歩 ▲２九飛
△５四銀 ▲５六歩 △２二角▲５八玉
上図はありそうで経験のない形。
こうした雁木型に対しては本譜の△５五歩や△３一玉、△４四銀、△６五歩が考えられるところでした。
上図以下
△８六歩▲同 歩 △８五歩 ▲６五歩
△８六歩▲８八歩 △７七角成 ▲同 桂
△６五歩 ▲４九玉
△８六歩から仕掛けていくのは自分らしい指し方と思いますが、善悪としてはどうだったか。
▲８八歩はありがたい一手で、▲２二角成や▲８三歩のほうが難しかったと思います。
上図以下
△６六歩 ▲同 銀 △８九角▲６七角
△８七歩成▲同 歩 △同飛成▲同 金
△６七角成▲３八玉 △６六馬
飛車の横利きが止まっている間に△６六歩～△８九角と攻めていきました。
▲６七角では▲６八金と軽く受けられていたら難しい形勢でした。
本譜は２枚替えに成功し、優勢を意識しました。
上図以下
▲５五歩 △８四角▲８一飛 △５一歩
▲８四飛成 △同 馬▲５四歩 △７八飛
▲３九角 △５七銀▲４九銀
▲５五歩の銀取りを無視して△８四角が厳しいとみました。
先手は飛車角交換で応じてきましたが、△７八飛で防戦一方に追い込みます。
上図以下
△８六歩 ▲同 金 △４八銀成▲同 銀
△７七飛成▲６四歩 △同 金 ▲５三銀
△５四金 ▲４二銀成 △同 玉 ▲４五銀
△５五金 ▲５六歩 △４五金 ▲同 桂
△５二歩
先手から思わしい手がないとみて、△８六歩から駒を回収していきます。
以下、一手一手丁寧に面倒をみていきます。
上図以下
▲６四歩 △４四歩▲６三歩成△４五歩
▲７五歩 △４六歩▲同 銀 △５四桂
▲４七金 △４六桂▲同 金 △５四桂
▲４七金 △４六歩▲３七金 △４七金
▲２七玉 △３七金▲同 銀 △４七歩成
まで112手で後手の勝ち
▲６四歩でと金作りをみせられましたが、△４四歩から桂馬を取りにいく手が自然と先手玉に迫る手になっており好便。
以降も想定通りの攻めを展開することができ、押し切ることができました。
0手
