今回は令和７年１月13日に紫波グリーンホテルにて行われた第44期岩手県最強者戦の岩手王座戦代表者決定戦の自戦記をお送りします。
先手：つなよし
後手：Ｋ 四段
上図以下
△１三角▲５八金左 △５二金左▲３八金
△５四銀▲５五歩 △４五銀 ▲７五歩
△２四飛▲４六歩 △３四銀
本局は３月に行われる岩手王座決定戦の代表権を争う一戦。
これまでの対局は持ち時間15分ありましたが、本局は秒読み30秒のみの早指し戦となります。
△１三角に対して▲５八金左と受けましたが、▲４八玉と指すところでしたかね。
△５二金左で事なきを得ましたが、△４五桂の仕掛けが生じており、▲４六銀には△同角～△３七桂不成で大変でした。
上図以下
▲９五歩 △同 歩▲９三歩 △同 香
▲８五桂 △９四香▲７四歩 △同 歩
▲９五香 △同 香▲７三歩 △同 銀
▲同桂成 △同 玉
本譜の筋はショーダンシステムでは必修の手順。
ただし、▲１五歩を入れるかどうかは一考の余地がありました。
上図以下
▲９四銀 △７二金 ▲８五飛 △９七香成
▲９五飛 △８七成香▲８五銀 △９三歩
▲７四銀 △６二玉 ▲８五飛 △８四香
▲７五飛 △７三歩 ▲８五銀
▲９四銀は疑問手。
代えて▲９二銀と指すところでした。
本譜は攻めが途切れてしまい、形勢不利にしてしまいました。
上図以下
△８五同香▲同 飛 △７四桂 ▲８七飛
△６六桂 ▲同銀右 △９八角 ▲８八飛
△８七銀 ▲６八飛 △８九角成
後手が面倒をみてくれましたが、手抜きで△３五桂と指されていたら困っていました。
先手に好転したわけではありませんが、チャンスはあるかなと思っていました。
上図以下
▲２六香 △２五銀▲同 香 △同 飛
▲２六香 △３五飛▲２三香成 △４五歩
▲１三成香 △同 香▲２四角 △３四飛
▲２六香から反撃開始。
飛車を見捨てて角の活用を図られていたら後手優勢でしたが、流れ的にやりにくかったと思います。
本譜△４五歩は緩手で、ついに逆転。
しかし、▲２四角では▲５四歩とコビン攻めが優りました。
上図以下
▲５四桂 △同 歩▲１三角成 △５五歩
▲５三歩 △同 金▲３一馬 △２五桂
▲５一銀 △同 玉▲５三馬 △４一銀
▲５二香
まで115手で先手の勝ち
飛車の転回が気になって▲５四桂と放り込みましたが、単に角成りでよかったようです。
本譜は激戦でしたが、△２五桂が失着。
▲５一銀が刺さり、急転直下で勝つことができました。
0手
