今回は、令和7年3月2日に行われたマルヌシ杯第52回鮫場所将棋大会・三段位獲得戦、決勝トーナメント1回戦の自戦記をお送りします。
先手:つなよし
後手:A氏

上図以下
▲4六銀 △4四歩 ▲3六歩 △4二銀
▲7六歩 △4三銀
本局は予選リーグ2回戦で当たった相手との再戦。
同じ相手との連戦は、大会ではまれなケースだと思います。

上図以下
▲3五歩 △3二金▲3四歩 △同 銀
▲3八飛 △4五歩▲5五銀 △4三銀
▲3六飛 △5四歩▲6六銀 △7四銀
▲3七桂
▲3五歩は仕掛けを急ぎすぎたかもしれません。
ここは▲6六角等と形を整えるところでした。

上図以下
△4四銀▲7七桂 △6四歩 ▲4八金
△3五歩▲1六飛 △1四歩 ▲6九玉
△4三金▲5七銀引
▲4八金は△1五角の飛び出しに備えた手ですがこれがどうだったか。
本譜は後手の厚みに着実に押さえこまれている感じでした。

上図以下
△3二飛▲4六歩 △4二角▲4五歩
△5三銀▲4七金 △5五歩▲同 歩
△3三角▲5六飛 △4四歩▲4六銀
△6五歩
上図では△3四金とし、次に△3六歩~△3五銀と迫られていたら困っていました。
▲4七金では、▲6五桂と踏み込めていれば先手優勢だったようです。

上図以下
▲3五銀 △1五角▲3六飛 △4五歩
▲1六歩 △4四銀▲3三歩 △3五銀
▲同 飛 △3三飛▲3四歩 △同 飛
▲同 飛 △同 金
▲1六歩では単に▲3三歩も有力。
本譜は飛車交換となり、激しい斬りあいとなりました。

上図以下
▲1五歩 △4九飛 ▲5九銀打 △4七飛成
▲3一飛 △4二玉 ▲6一飛成 △4九龍
上図では単に▲3一飛もあり、対局中も2択で悩みました。
本譜△4二玉が意外で、▲6一飛成が刺さります。

上図以下
▲4八金 △1九龍▲5四歩 △5二歩
▲4四歩 △同 金▲6五桂 △5五香
▲5三歩成 △3三玉▲3一龍 △3二歩
上図では▲5一角から詰みが生じていました。
これがまったく見えていなかったとは情けない限りです。

上図以下
▲2二角 △3四玉▲4四角成 △同 玉
▲4二龍 △3五玉▲5五角 △2六玉
▲4五龍
上図では▲5五角~▲3六香としていれば明快に勝ちでした。
終盤はほとんど手が見えていないですね…

上図以下
△3六角▲同 龍 △同 玉▲4五角
△2六玉▲4四角 △3五銀▲2七金
△1五玉▲1六歩 △同 龍▲同 金
△同 玉▲1九香
まで117手で先手の勝ち
△3六角は敗着。
▲4五角が絶好となり、以下は押し切ることができました。

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