今回は、令和7年11月8日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の3局目を振り返ります。
黒番:D 五段
白番:つなよし
第1図

左上でツケヒキ定石、右上でダイレクト三々とよくある定石で立ち上がり。
黒17カカリを一本入れてから黒19シマリは、自分好みの打ち方です。
白20では参考白1も考えられますが、黒2を一本決めてから参考図のように進めるのが想定される進行です。

第2図

黒21はこういうものかなと思っていましたが、参考黒1ツケという着想を高段者の方に示されてなるほどと思いました。
白22カドがお相手の用意の一手だったようです。
黒23では、利かすならAの方が優るようです。
黒27では28サガリの方が優ったほうですが、左辺の黒石を捨て気味に打つので知らないと打ちにくいと感じました。
黒29ではBアテ、白30ではCナラビが優ったようで、このあたりは一手一手難しかったですね。

第3図

黒33は対局中もしっくりこなかった一手。
代えて参考図のように右上の形を決めてしまうのがよかったですね。
白36は上辺黒に圧力をかけた手ですが、黒手抜きで応じたのは悪くない判断だったようです。
以降は難解な戦いに入っていきましたが、最後はなんとか勝つことができました。


