今回から、角換わり先手棒銀とその対策の1つ、△5四角について書いていきます。
基本図が下図となります。
角換わり棒銀に対する△5四角は50年以上前から指されており、昭和のゴールデンカード・升田ー大山戦でも指されている歴史のある手です。
△5四角はfloodgate(コンピュータ将棋対局場)でも多く指されており、コンピューターの評価としても有力であるといえます。
先手の次の手としては5つ考えられます。
①▲2四歩 いきなり攻めると‥
②▲5八金 守りを固めて様子見
③▲3六角 角には角を
④▲2六飛 大友流。相手の狙いを外す
⑤▲3八角 定跡
今回は
①▲2四歩
をみていきます。
結論から先に言いますと、▲2四歩は後手優勢、先手が失敗に終わります。
▲2四歩以下、
△2四同歩▲同銀△2七歩
で結果図
飛車取りなので飛車を逃げたいところですが、それだと銀をタダで取られてしまいます。
結果図は△5四角が見事に働いた格好となり、後手優勢です。