今回から後手四間飛車に対して棒銀で対抗する変化を掘り下げていきます。
棒銀戦法は加藤一二三先生や高野秀行先生、飯塚裕紀先生らが好まれている戦法です。
上図は単純に棒銀で攻めにいったところ。
個人的には▲６八金直を入れたほうが有力とみていますので、こちらは簡単に触れたいと思います。
上図以下
△１二香▲３五歩△４二角▲２四歩
▲２四歩以下
△２四同歩▲１五銀△２二飛▲４五歩
△６四角▲４四歩△２八金成▲４三歩成
△５五歩(結果図)
△２四同歩で同角も考えられますが、▲４五歩～９五歩～１五銀が加藤先生が編み出した強烈な攻め筋。
一時的に銀損になっても飛車を成りこめれば良しとみています。
▲１五銀で４五歩は、
△３五歩▲４四歩△３四銀
と格好良く受けられた後手がよさそう。
本譜は角のラインに飛車をおびきだして▲４五歩が部分的に厳しいのですが、△６四角のカウンターがそれを上回る手となります。
結果図は飛車打ちの楽しみがある後手がいいでしょう。
