上図は△３五歩と変化したところ。
早く仕掛けることにより、先手の受けかたを限定させています。
△３五歩以下
▲７七角△２三歩▲２六飛△３六歩
▲同飛
▲７七角では単に▲２六飛も考えられますが、本譜は角を打ち得とみています。
▲３六同飛以下
△４一玉▲４五桂△５二金▲３二飛成
△同玉▲３三歩△４二玉▲２二金
△２八角(結果図)
△４一玉は繊細な受け方で、代えて△３三歩は金銀が壁形になってしまいますし、△４二玉は▲２二角成～▲３一銀が厳しいです。
△５二金では△５二銀と指した実戦がありますが、やはり▲２二角成からの攻めが厄介となります(△３二金には▲同飛成～▲４二金で詰み)。
本譜は５二の金がいい働きをしてくれており凌ぎに困らなそう。
大差ではありませんが後手持ちです。
