上図は▲３七桂に代えて▲３七銀としたところ。
銀を繰り出して確実な攻めを狙った手となります。
▲３七銀以下
△７四歩▲３八金△６三銀▲４六銀
△７三桂▲３七桂△６二金
▲３八金で単に▲４六銀と上がるのは△８六歩から横歩を狙われるのが気になるところ。
先手としては△６三銀か△７三桂と指してきた後に銀を上がりたいところで、角交換から▲８二角をちらつかせて牽制したいのです。
△６二金以下
▲３五歩△同歩▲同銀△８一飛(結果図)
先手は▲３五歩から攻めていくのですが、その後が難しいです。
△８一飛と飛車を引いた結果図は、互角ながら先手が打開に苦労しそうな展開。
積極的にいくなら▲５六角と角を設置しますが、△５四歩や△６五歩、△６五銀が有力で、後手は手段に困りません。
一例としては、
△５四銀▲２四歩△同歩▲同銀
△４四角▲３六飛△３四歩▲同飛
△３三銀
があげられます。
△４四角が覚えておきたい反撃筋で、飛車を縦に逃げると△３六歩がありますし、橫に逃げると大駒が窮屈になります。
