上図は黒5のブツカリから黒7と切ったところ。
プロの棋戦ではまず打たれませんしハメ手扱いされることも少なくないのですが、私の住む地域では使い手が数名いますのでそれなりに研究してみました。
まずAのアテから考えたいところなのですが、黒B、白C‥黒Fで白取られ。
これは明らかに白ハメられた格好です。
白8の下ハネが地味ながら好手。
黒9で12のオサエなら今度こそAのアテが成立します。
本譜は黒13のカケで厚みを築くことに期待しますが、ここで白にいい手があります。
白14の鼻ツケが好手。
黒15で18と遮断すると、白16からデギリをみて白良しとなります。
本譜は黒19の捨て石から23までシボリで対抗してきますが‥
黒25ケイマが好点にみえますが、白26が露骨ながらとがめる手がありません。
白28まで進むと白ペース。
黒Aオシには白はBハネで十分。
黒Cには白Dで脱出できますし、黒Dなら白E、黒C、白Fが成立します。
黒5のブツカリには白8の下ハネや白14の鼻ツケさえ覚えておけば恐れることはないでしょう。