上図は△８八角成と変化したところ。
△２七歩成を後回しにする発想で、飯島栄治先生の本で有力視している変化となります。
横歩取り新時代 青野流完全撃退マニュアル (マイナビ将棋BOOKS) | 飯島栄治 | 将棋 | Kindleストア | Amazon
△８八角成以下
▲８八同銀△３三桂
△３三桂以下
▲２八歩△４四角▲７七角△８四飛
▲４四角△同歩▲３八銀
先手は▲２八歩とじっとキズを消して後手に動きを催促します。
△４四角～△８四飛が後手狙いの構想で、飯島本ではこれにて後手が指せるとされています。
▲３八銀以下
△２七歩成▲同銀△５五角▲８五歩
△同飛▲７七桂△８八飛成▲同金
△３七角成
△２七歩成と利かすのが後手常用の筋で、▲２八同歩なら△２八角と打ち込めます。
本譜は△５五角と打ち、飛車と銀桂の二枚換えに持ち込みます。
△３七角成以下
▲２四飛△２三歩▲４四飛△６二玉
▲３八金△６四馬(結果図)
△６二玉は▲４一飛打を緩和した手。
先手は一旦▲３八金と手を戻すのがよく、結果図はいい勝負といえるでしょう。
以降の指し手としては、▲４一飛成や▲２八歩、▲７八金が有力です。
