上図は▲２二歩と変化したところ。
▲６五桂と跳ねる前に味をつけようという手で、floodgate(コンピュータ連続対局場)では前例が多くあります。
▲２二歩以下
△２二同銀 ▲６五桂△８七歩成▲同 金
△８九飛 ▲８八角
▲８八角以下
△８六歩▲７七金 △６四歩 ▲８二歩
△同 銀▲８四飛
△８六歩は敵陣を崩して損のない利かし。
▲７七金は澤田真吾先生が指した手。
代えて▲８六同金も有力です。
△６四歩では△５四角も有力ですし、▲８二歩では▲５三桂成も考えられるところ。
この辺りは分岐が多いです。
▲８四飛以下
△８三角 ▲８六飛 △６五歩 ▲７八銀
△８八飛成▲同 飛
△８三角は▲７四飛を許さない強防。
先手は桂馬を見捨てて▲７八銀から飛車角交換に持ち込むくらいでしょう。
▲８八同飛以下
△８四歩▲３八銀 △７三角 ▲７五歩
△同 歩▲７四歩 △５一角
△８四歩では単に△７三角も有力。
▲７五歩からの攻めは鋭いようですが、△５一角が冷静な受けの好手となります。
△５一角以下
▲８六金 △９四角▲８五歩 △３三角
▲８九飛 △８五歩▲７五金 △８六桂(結果図)
▲８六金から棒金に乗り出しますが、△９四角が先手玉のコビンを狙って厳しい切り返し。
更に△３三角の転換が絶好で、カウンターが見事に入った後手が優勢でしょう。
