上図は△８六飛と変化したところ。
飛車を攻防に利かしてどうかという手です。
△８六飛以下
▲４五桂 △同 桂▲２一飛 △３一歩
▲４五角
▲４五角以下
△８九飛成 ▲１一飛成 △８六桂▲３五香
先手が受けてこなかったところなので△８九飛成～△８六桂は自然な攻め。
しかし、▲３五香がそれ以上に厳しい切り返しとなります。
▲３五香以下
△３三桂 ▲６三角成 △５二銀 ▲３三香成
上図で△７八桂成と攻め合いに出るのは、▲３二桂成が激痛。
△同玉なら▲２四桂、△５二玉なら▲３一竜で寄り筋に入っています。
△３三桂は仕方のない受けですが、▲６三角成～▲３三香成が調子のいい攻めとなります。
▲３三香成以下
△同 金 ▲４五桂 △３二金▲５三桂不成
△４二玉 ▲３四桂 △３三玉▲８一馬
△７八桂成▲６一桂成(結果図)
上図で△６三銀には▲３二成香が厳しい。
本譜も▲４五桂から桂馬を生かした攻めが受けにくく、結果図は先手優勢といえます。
