上図は△７四角と指したところ。
角には角で対抗する、自然な発想です。
△７四角以下
▲同 角 △同 歩▲４六角 △６四銀
△６四銀以下
▲３五歩 △２三角 ▲２一飛 △３一飛
▲同飛成 △同 金
手堅く左辺を受けられたので、▲３五歩と切り替えるのが柔軟な攻め。
▲２一飛は△３一飛で意味がなかったようにも見えますが、少しでも陣形を乱しておこうという手です。
本譜は△３一同金と利かしたことにより、上部が弱くなりました。
△３一同金以下
▲３四歩 △同 角 ▲６四角 △同 歩
▲６三飛 △６二飛 ▲５三飛成
角切りから▲６三飛と打ち込んでいくのが厳しい着想。
単純に金取りを受けてしまうと▲６四飛成が先手で入り角取りからどんどん手にされてしまうので△６二飛と打つよりありません。
▲５三飛成以下
△３六歩 ▲５四龍 △３七歩成▲３四龍
△３八と ▲同 龍(結果図)
△３六歩は部分的に受けがありませんが、▲５四竜が用意の切り返し。
結果図は桂損ながらも竜の力が大きく、先手有利といえるでしょう。
