上図は△３四歩と変化したところ。
飛車をずらして手を作りにいきます。
△３四歩以下
▲同 飛 △５五角
△５五角以下
▲４六角 △同 角▲同 歩 △５五角
▲３三桂成△同 銀▲７四飛
上図では▲８八角も有力ですが、本譜のように角を打ちなおされた際にあまり得になっていなそう。
▲４六角は角を利かすことにより先手玉の可動域を広げるそつのない手となります。
▲７四飛以下
△８九飛成▲４五桂 △４四銀 ▲６六角
△同 角
次に▲８四歩と押さえこまれてはたまらないので、△８九飛成は仕方のないところ。
▲６六角に△４六角とかわすのは、▲４四角と強襲して先手十分となります。
△６六同角以下
▲７三飛成△５七角成▲同 玉 △８四角
▲同 龍 △同 龍(結果図)
上図では▲６六同歩が自然にみえますが、それでは先手の攻めが止まってしまいます。
▲７三飛成が柔軟な切り替えで、△７二歩と受けてきたなら▲６三竜で攻めがつながる格好です。
後手は△５七角成から先手の竜を取るのが有力で、結果図は難解な形勢でしょう。
