上図は△５一銀右と変化したところ。
自玉をかためた本格的な手となります。
△５一銀右以下
▲８八銀 △５四歩
△５四歩以下
▲６六馬 △８七歩▲同 銀 △５五角
▲同 馬 △同 歩▲７七桂 △２三歩
▲５四飛
△５四歩に対して▲同飛と応じるのは、今度は△２八角が成立します。
そこで▲３五歩と指したいのですが、後手玉がかたくなっているため先手が攻め合いを制するのは大変になっています。
▲６六馬は８四の歩を守った手。
代えて▲４六歩も有力となります。
△８七歩は敵陣を崩す歩の手筋。
▲８七同銀では▲同金も有力です。
△５五角は後手の狙いの１つで、先手の馬を消すことに成功しました。
▲５四飛以下
△２八角▲８三歩成 △同 飛 ▲６一角
△８二飛▲７二角成 △同 飛 ▲８四飛
△８二歩
後手は△２八角と踏み込みたいところ。
先手は▲８三歩成と崩して▲６一角と角を打ち込んで反撃していきます。
△８二歩以下
▲８三歩 △５六歩 ▲同 歩 △５七歩
▲６八玉 △３九角打▲８六飛 △５八歩成
▲８三歩は△１九角成～△８三香を消して攻防。
先手は次に▲２九金や▲１八金が狙いとなるため、後手は際どい攻めをつないでいくよりありません。
△５八歩成以下
▲同 金 △１九角成▲８二歩成△５二飛
▲９一と △８五歩 ▲同 飛 △８四香
▲５八同金で▲同玉だと、△５二飛が好便となります。
▲８二歩成～▲９一とは次に飛車成りをみていますが、△８五歩～△８四香と田楽刺しで切り返します。
△８四香以下
▲５五香 △８二飛 ▲８四飛 △同 飛
▲５四香打△１七角成▲５一香成△同 銀
▲８五歩 △２四飛 ▲５一香成△同 玉
▲６五桂 △５二香(結果図)
後手にすべての大駒を取られてしまいますが、歩切れを突いて香車で堅陣を崩してどうか。
結果図は先手の攻めがつながるかどうか。
難解な形勢が続きます。
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