上図は▲３五飛と変化したところ。
▲２五飛～▲２九飛の好形をみたりと含みの多い手となります。
▲３五飛以下
△８二飛 ▲８七歩
▲８七歩以下
△８八角成 ▲同 銀 △３三桂▲２八歩
△６四歩 ▲５五飛 △４四歩 ▲５六飛
△５四角
△８八角成～△３三桂は、先手からの桂跳ねを警戒したもの。
▲２八歩は角打ちを消した手。
代えて▲３九金も有力です。
△５四角以下
▲３五歩 △３六歩▲３四歩 △３七歩成
▲３三歩成△同 銀▲３七銀 △６三銀
▲２六飛
次に△４三銀と指されてしまうと先手から仕掛けにくくなってしまうので、▲３五歩は気合。
こうなると後手も引くに引けなくなってしまうため、△３六歩から取り合いとなります。
▲２六飛以下
△２三歩 ▲３四歩 △同 銀▲４六銀
△５二銀 ▲３三歩 △２二金▲５五銀
△２三歩は深みのある受けの手で、本譜▲４六銀に代えて▲４六桂と打たれた時に
△３五銀▲２五飛△２四銀
を用意しています。
▲３四歩で単に▲４六銀だと△３四桂が厳しいカウンターとなります。
▲３三歩は鋭いタタキで、△同金なら▲２二角と打ってたちまち先手優勢となります。
▲５五銀以下
△３五銀▲２五飛 △３六銀 ▲２六飛
△４五角▲３四桂 △４七銀成▲同 玉
△３四角(結果図)
△３六銀で△２四銀は、今度は▲２四飛～▲３四桂が厳しいため成立しません。
本譜も▲３四桂と踏み込みますが、△４七銀成～△３四角と応じた結果図は互角の形勢。
後手は△３六歩の巧妙な垂れ歩を用意しており、先手は容易ではありません。
将棋盤
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