【第1譜】
第3回からは、黒5の外カカリについて詳しくみていきます。
現状ではこの手が最も有力ではないかと考えています。
【第2譜】
白6では様々な手が考えられますが、今回は小ゲイマ受けを掘り下げます。
黒5、白6の交換を利かしとみてダイレクト三々を決行するのは考えられますが、白はお返しの三々打ちで十分打てます(参考図①)(参考図②)。
【第3譜】
黒9、白10の交換は黒にとって損はなさそう。
黒11の下ケイマは違和感があるかもしれませんが、右下を守りつつ下辺黒一子の動き出しをみて有力。
代えて参考図③の左下ツケ二段は部分的な定石ですが、白4が異筋の好手で、先手を取って白6で白ペースとなります。
【第4譜】
黒13はこれも異筋に感じるかもしれませんが、上下の白石を分断して攻めてやろうというもの。
白14はあわよくば打ってきた黒石を丸飲みしようという腹積もり。
対して黒17がさきほどの黒13を生かして好便となります。
【第5譜】
白22では23と「二目の頭見ずハネよ」と打ちたいところですが、参考図④のように進むと思わしくありません。
白24は模様が形成される前の打ち込みで自然。
黒25は打ち込んできた白石を攻めつつ右上を意識した手となります。
黒27まで進んだ局面は、白のサバキでどこまで黒を削れるかにかかっています。
右下は含みに残してAと転戦するか、BやCと直接動いていくか。
いずれにしても黒はDのハザマを意識した戦いになるでしょう。
互角の局面とみます。