今回は勝ち抜きオールスター第５戦をお送りします。
二段の頓死さんが意地を見せるか、コリラ初段が怒涛の３連勝となるか‥
先手：頓死 二段(パ・チーム４番手)
後手：コリラ 初段(セ・チーム２番手)
初手から以下
▲５六歩△８四歩▲７六歩△６二銀
▲５八飛△４二金▲５五歩△４一玉
▲６八銀△３四歩▲７七角△３二玉
▲４八玉△３三金
頓死二段は別棋戦で私も対局経験したことのある相手。
居飛車も振り飛車も指せるオールラウンダーです。
【自戦記】桃影戦予選リーグ黄ブロック副将戦・対頓死戦
【自戦記】桃影戦番外編・対頓死戦
コリラ初段は連日連勝で勢いに乗るところ。
対抗形を指しこなすプレイヤーで、本局も先手中飛車に対して居飛車を採用しました。
【観戦記】勝ち抜きオールスター第３戦
【観戦記】勝ち抜きオールスター第４戦
上図以下
▲５七銀△４四金 ▲５六銀△１四歩
▲１六歩△８五歩 ▲３八玉△７四歩
▲２八玉△７三銀 ▲３八銀△６四銀
▲４六歩△５二金 ▲９八香
△４四金と左金を繰り出していくのは有力視されている戦術の１つ。
プロでも注目している対策となります。
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以下たがいに自然に駒組みを進めて下図。
当然ながら、互角の進行です。
上図以下
△７五歩 ▲同 歩△８六歩 ▲同 歩
△７五銀 ▲４五歩△３五金 ▲５四歩
△同 歩 ▲２二角成
△７五歩では△７三桂と力をためるのも有力。
本譜は▲５四歩が機敏な一手。
▲２二角成では単に▲６五銀も有力でした。
上図以下
△２二同銀 ▲６五銀△８六飛 ▲８八歩
△６四歩 ▲５四銀△５七歩 ▲同 飛
△４六金 ▲５五飛△７六銀
△２二同銀では△同玉が優りました。
本譜は後手陣が壁形になってしまうため、危険でした。
△８六飛では△８七角と両取りをかけてどうだったかと思いましたが、▲５四銀と突進されて先手がいいようです。
本譜も先手がうまくサバキ、大優勢となっています。
上図以下
▲５三銀成△同 金 ▲同飛成 △４二銀
▲５四歩 △５一歩 ▲４四歩 △同 歩
▲４三歩 △５三銀 ▲同歩成 △３三銀
▲４二銀 △２二玉 ▲３三銀成△同 桂
▲４二歩成△１二玉 ▲２二銀 △２四銀
▲３一角 △１三角 ▲同銀成 △同 銀
▲３二と △２二飛 ▲同 と △同 銀
▲同角成 △同 玉 ▲４三と △２一銀
▲４一飛 △３二角 ▲同 と △同 銀
▲３一角
まで87手で先手の勝ち
逆転するには少なくとも王手のかかる形にしなければなりませんが、後手はそれが難しい。
頓死二段は手堅く指し進め、先手の完勝となりました。
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