【観戦記】第1回オセロクエスト登竜門リーグ決勝

第1回オセロクエスト登竜門リーグの決勝戦が令和4年8月29日に行われました。
約2か月におよんだ大会も、いよいよ終着駅をむかえました。

黒番となったますさんは本大会無敗。
準決勝は対バッファロー定石の難戦を制しました。
【観戦記】第1回オセロクエスト登竜門リーグ準決勝第2戦

白番のいわひょんさんは準決勝を完勝して勢いに乗るところ。
【観戦記】第1回オセロクエスト登竜門リーグ準決勝第1戦
ますさんとはリーグ戦で当たっており、リベンジマッチとなります。

本局は「砂虎」と呼ばれる定石に。
b3と打てば最善進行でしたが、本譜は白b4と打ったため黒に形勢が傾きました。

上図でライブ解説では白c1としてg5を消すのも考えられたとのことでしたが、黒c5とラストボックスに打たれてやはり苦しい。

本譜白e2も黒c2の中割りが絶品なので辛いところですが、悪いながらも最善だったようです。

黒優勢のまま中盤戦に入りましたが、ここから黒にも徐々に疑問手が出てきます。

上図では黒h7が最善でしたが、実戦は黒a5。
この一手で大優勢だったところを優勢くらいに戻してしまったといった感じでしょうか。

上図で解説は白h1と黒g1を利かしてから白f8も触れられていましたが、そこで黒c8とされて逆転しにくい形とも話されていました。

実戦の白e8が実戦的な一手。
対して黒はb7が最善でしたが、黒c7としたため優勢が有利まで縮まってきました。

上図で白b2が渾身の一手。
黒はa2と奇数空きに打っていきましたが、これが敗着に。
代えて黒f8とすればまだ残していましたが、短い時間で勝ちと読み切るのは難しい局面でした。

本譜は白a1~a7の味がよく、以降も白が的確に進めていきいわひょんさんの勝利。
リベンジマッチを制して劇的な優勝となりました。

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