今回は、2022年(令和4年)8月6日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選、小山怜央アマ-戸辺誠七段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:小山怜央 アマ
後手:戸辺誠 七段
△6二玉では△3三角が圧倒的に多いところ。
ゴキゲン中飛車の天敵ともいえる超速を警戒しているのか、戸辺七段が早速変化してきました。
▲5五角は竜取りと同時に
▲6三銀成~▲6四角もみています。
それでもじっと△3七桂成で受ける方針は有力。
本譜は△5八竜から強襲を仕掛けました。
△5八竜以下
▲5八同金△5六桂▲同歩△3八飛
と進んで下図
上図から▲7四桂の歩頭桂が厳しい切り返し。
これが▲6三銀成以下の詰めろとなっており、△7四同歩と応じられても▲9一角成がまた詰めろになります。
本譜は△5三金と根性で受けましたが、▲6二桂成~▲5三銀成と取れるものを取ってから▲6九金と手を戻したのが冷静。
以降も先手の指し手が冴えわたり、小山アマの制勝となりました。
将棋盤
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