今回は、2022年(令和4年)10月26日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、船江恒平六段対大石直嗣七段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:船江恒平六段
後手:大石直嗣七段
戦型は大石七段が一手損角換わりを採用。
対して船江六段は、腰掛銀から▲7七桂と趣向をみせました。
△5五桂は次に△4七桂成から△3八銀をみています。
対して受けずに▲3五歩が角のラインを生かしてプロらしい切り返しでした。
先手が受け損なって上図では
△8七歩▲同玉△7八銀▲9八玉
△9五飛▲8八玉△9九飛成▲同飛
△8七香
の詰み筋が生じていました。
本譜は△7七金だったため、難を逃れました。
先手の勝負手順が続いて上図。
△4四同歩が最善で、▲4三銀には△3二銀で耐えています。
本譜は△4四同銀と応じたため、▲5二成桂の挟撃態勢が受けにくく船江六段の逆転勝ちとなりました。
将棋盤
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