今回は、2022年(令和4年)12月9日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、千田翔太七段対小山怜央アマ戦(指し直し局)をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:千田翔太七段
後手:小山怜央アマ
序盤戦
戦型は千日手局の角換わりから打って変わって相掛かりに。
△6三銀は少し突っ張った一手。
代えて△3四歩ももちろん有力でした。
本譜は先手が▲3五歩と気合いで応じ、力戦調に進みました。
仕掛け
後手が△3四歩と歩をぶつけて動きをみせたところ。
ここでは▲3六銀と右銀を活用するのも有力でした。
本譜は▲3四同歩と応じ、△8八角成~△2八角の打ち込みを受けて立つ展開となりました。
中盤戦①
上図では△3八歩がうまい小太刀。
金銀どちらで取っても桂香のいずれかは取られてしまいます。
しかし、その後▲7七角が好打となるため依然として互角の形勢が続きます。
中盤戦②
それから先手がバランスを崩して後手優勢となって上図。
ここで△2五歩の頭突きが△3三桂の活用をみた好手。
以下も後手の指しまわしが光った小山アマの完勝。
朝日杯二次予選でアマチュアが勝利したのは、本局が初となります。
将棋盤
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