今回は、2022年(令和４年)12月９日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、広瀬章人八段対石田直裕五段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：広瀬章人八段
後手：石田直裕五段
序盤戦
戦型は角換わりに。
後手の石田五段が右玉を採用しました。
上図から△４三金右とし、ここから待機戦術をとってきました。
仕掛け
先手が端攻めを決行したところで△８四角がうまい切り返し。
▲６六角も有力でしたが、本譜は▲５七角と角を合わせました。
以下、
△５七同角成▲同金△４八角
を手を作りにいきました。
中盤戦
上図で▲８三とから攻め合いを目指しましたが、後に△４九歩成で角が詰んでしまったのでどうだったか。
代えて▲７九玉とし、▲６八角と逃げるスペースを作るのが有力でした。
終盤戦
後手優勢が続いていましたが、▲６七金左が中央を補強しつつ▲７八玉の余地を作ったのが形勢をひっくり返すきっかけとなりました。
対して△９五桂と遠巻きに攻めていきましたが、▲６四桂から攻め合いを制した広瀬八段の逆転勝ちとなりました。
将棋盤
0手
