今回は、2022年(令和4年)9月20日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選2ブロック、斎藤明日斗 五段ー三枚堂達也 七段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:斎藤明日斗 五段
後手:三枚堂達也 七段
序盤戦
斎藤五段は三浦九段、長岡六段に勝ち本局へ進出。
三枚堂七段は日浦八段、片上七段に勝利して駒を進めています。
本局の勝者が一次予選通過となります。
戦型は相掛かりに。
▲4八玉が斎藤五段工夫の一手でした。
中盤戦
上図は△2八歩に▲1七桂とかわしたところ。
ここで△3六歩が鋭い攻めでした。
以下
▲3六同歩△2九歩成▲同銀△1五角
と食いつき、互角ながらも三枚堂七段らしい迫力のある攻めが続きます。
終盤戦①
上図は銀取りがかかっていますが、▲7四竜が迫力のある攻め。
しかし、臆せずに△6八歩成と踏み込んだのがAIも最善とする最強の一手でした。
ここから壮絶な殴りあいとなります。
終盤戦②
上図は▲6八金と詰めろを消したところ。
ここで△5五桂が次の一手のような絶妙手でした。
▲5五同馬には△6八竜~△5八金と詰み筋が生じます。
よって▲5六玉と逃げましたが、△4七竜~△4五竜と馬を抜くことに成功。
随所で指し手が光った後手の勝利。
三枚堂七段が二次予選進出となりました。
将棋盤
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