今回は、2022年(令和4年)7月27日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選7ブロック、上村亘 五段ー長谷部浩平 四段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:上村 亘 五段
後手:長谷部浩平 四段
戦型は後手の雁木に対して先手が早繰り銀で仕掛けました。
▲7八玉型はこの形では有力な格好とされています。
小競り合いの後、▲6六歩と先手玉に膨らみを持たせたところ。
ここで△7五歩が面白い一手でした。
▲6五歩と銀を引かされるのは見えているため突きにくいのですが、8筋の歩を交換した後△8四飛と引いた時に横利きが通っているのが大きいとみています。
互角の形勢が続いていましたが、▲7五銀右は攻めを焦りました。
代えて▲7五歩から馬の活用を図るべきでした。
△7五同銀▲同銀
と進んだ時に△7四香が切り返しの好手。
以降も上部から攻め立てた後手の長谷部四段の勝ちとなりました。
将棋盤
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