今回は、2022年(令和4年)7月22日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選15ブロック、宮本広志 五段ー平藤眞吾 七段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:宮本広志 五段
後手:平藤眞吾 七段
戦型は宮本五段の三間飛車に対して居飛車振り飛車どちらも指せる平藤七段が態度をしばらく保留してから向かい飛車を採用しました。
上図では▲6七飛と逃げると△6五歩で角が詰んでしまいます。
先手が困ったかに見えましたが、飛車を見捨てて▲7四歩で互角の形勢が保てているというのだから驚きです。
▲2五桂を見据えており、宮本五段の明るい大局観が光ります。
しかし、先手がバランスを保てず後手優位に。
ここで△1五歩と端攻めを絡まれていたら先手大変でした。
本譜は△6六歩としましたが、▲6八歩が好手。
△6八同竜なら▲7二馬が刺さりますので△同成銀としましたが、▲6六馬とひきつけることができて形勢が縮まりました。
先手の受けが光りましたが、後手も力を発揮します。
△6二歩が馬のラインを遮断した腰の入った歩打ち。
▲6一馬に△5一金打と埋めて長期戦の様相をみせていきます。
激戦が続いていましたが、終わりは突然にやってきます。
上図では△5三金等としていれば難しい形勢でしたが、△5五歩としてしまったため▲5五同馬引とできて以下数手で後手投了となりました。
中盤戦が見ごたえのある好局でした。
将棋盤
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