今回は四間飛車が△３二金型に組んできた変化をみていきます。
上図以下、
▲５七銀△４五歩▲３三角成△同桂
△４五歩は角交換を図ったのと同時に△４四銀をみていますので、▲３三角成は妥当なところです。
ここからミレニアムに組みますと千日手調で指された際に打開しにくいです。縦の攻めを展開しやすい銀冠に組むのが有力で、下図に進むのが想定されます。
右金を５八のまま駒組みを進めるのがポイントで、６八に寄ると△４六歩▲同歩△４七角が気になります。
上図では▲３七角と角を設置するのが有力な打開筋。
次に▲７五歩から攻めるのが分かっていても受けにくいです。
▲３七角以下、
△６一飛▲６八金右△６二飛▲８六銀
△６一飛▲７五歩△同歩▲７四歩
△同銀▲７五銀右△同銀▲同銀(結果図)
△６一飛に代えて５三角なら、▲７五歩～８六銀引として端攻めに切り替えます。
先手は角を設置したことにより△４六歩の攻め筋が消えているため▲６八金右と寄っておくのが囲いを強化して損がありません。
結果図は▲７四歩をみて先手優勢。△７四歩と防いできても▲６四銀と進出して調子がいいです。
