今回は、2022年(令和４年)９月22日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選４ブロック、瀬川晶司六段ー鈴木大介九段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦＜一次予選＞ (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年１月18日許諾済)。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：瀬川晶司六段
後手：鈴木大介九段
瀬川六段は神谷八段、郷田九段に勝ち本局へ進出。
鈴木九段は高野智史六段、上野六段に勝ち駒を進めています。
本局の勝者が一次予選通過となります。
戦型は先手の瀬川六段のトーチカ(ミレニアム)に対し、後手の鈴木九段が四間飛車から石田流へ転換を図ったところ。
上図から▲４五歩と積極的に仕掛けていきました。
中盤戦
上図の▲８三銀成は▲５二飛成と銀取りをみた厳しい一着。
後手は劣勢にたたされていますが、△７三馬が馬を見捨てても土俵を割らない鍛えの入った一手でした。
終盤戦
上図ではすでに逆転模様。
ここで△７六桂が読みの入った寄せでした。
▲７八玉だと△６九銀が刺さるため(▲同玉には△４八香成)▲７七玉としましたが、△８五銀と上部をおさえるのが冷静でした。
以下は先手の猛攻を凌ぎ切れるかの勝負になりましたが、うまく逃げ切った後手の勝ちに。
本局を制した鈴木九段が二次予選進出となりました。
将棋盤
0手
