今回は、変態vs王道棋戦2 第22戦の観戦記をお送りします。
変態戦法チームからは「英春流」使いの登場です。
先手：はなび 四段(王道戦法チーム准将)
後手：まさあき迷人 四段(変態戦法チーム四将・指定戦法英春流)
初手から以下
▲２六歩 △６二銀 ▲２五歩 △３二金
▲３八銀 △３四歩 ▲２七銀 △４四角
▲２六銀 △１四歩 ▲７六歩 △２二銀
▲１六歩 △４一玉
戦型は先手のはなび四段が棒銀を採用。
前局でも採用されており、得意とされているようです。
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第21戦
上図以下
▲１五歩 △同 歩▲同 銀 △同 香
▲同 香 △１六歩 ▲１八歩 △３三桂
▲１二香成 △３一銀▲４六香 △８八角成
▲同 銀
先手は▲１五歩と端棒銀で積極的に仕掛けていきます。
△１六歩では素朴に△１三歩と受けておくのも有力。
本譜は香車は成らせてかわして指す方針のようです。
上図以下
△５一玉▲２一成香 △４二銀 ▲２四歩
△同 歩▲同 飛 △２三銀 ▲２八飛
△２五歩
△５一玉は初期位置に戻る面白い一手。
やはり後手は攻めをかわす組み立てであることが伺えます。
△２三銀は方針に背きますが、▲１四飛をくらってはたまらないので仕方のないところです。
上図以下
▲１三角 △３五角 ▲同角成 △同 歩
▲１三角 △２四角 ▲同角成 △同 銀
▲１四角 △２三角 ▲同角成 △同 金
▲３二角 △３四角
▲１三角は次に▲２二成香をみた好手。
後手は△３五角と角を合わせて対抗します。
以降も角の打っては消してが続き、▲３二角△３四角でおさまる形となりました。
上図以下
▲７八金 △５四歩 ▲２三角成 △同 角
▲２二成香 △１四角▲３四金 △２六歩
▲２四金 △４七角成▲４三香成 △同 銀
▲３三金 △４四銀 ▲４三金
▲７八金では▲６八玉と居玉を解消する手のほうが優るようです。
▲２三角成と角を切り飛ばして強襲に踏み切りますが、△２六歩の突き出しが角の活用を図った好手で激戦が続きます。
上図以下
△４一歩 ▲５八銀 △２五馬 ▲４四金
△２七歩成 ▲４八飛 △１四角
△４一歩では△４一香と受けてみたいところ。
本譜は▲４四金と銀をタダで取られるのが面白くありません。
後手は△１四角とレーザービームで反撃を図ります。
上図以下
▲５三銀 △同 銀 ▲同 金 △５二金
▲４三桂 △６一玉 ▲５二金 △同 玉
上図では▲２三銀と角を捕まえておくのが有力でしたが、「見えません‥」とはなび四段。
まさあき四段は▲４三桂が嫌だったと局後に語られていました。
はなび四段は「めちゃめちゃ考えたんですけど、▲５三銀のナニモネラッテナイヨの主張が強すぎて。3切れ民の悪い癖ですね…」と話されており、「この▲５三銀を見て飛車がさばけそうだと思ってやる気スイッチが入りました。それまでは、いつ投了ボタンをおそうかと」とまさあき四段も同調していました。
上図から▲７一銀が敗着。
ここでも▲２三銀と角取りをかけるのが有力でした。
実戦は△３八金が激痛で逆転。
途中１手詰みこそ見逃していますが(△２九飛成で△６九馬)、最後はきっちり詰ましたまさあき四段の勝ちとなりました。
上図以下
▲７一銀 △３八金 ▲同 金 △同 と
▲５一金 △５三玉 ▲４四金 △６四玉
▲３八飛 △４七銀 ▲同 銀 △同 馬
▲６八玉 △２二飛 ▲７七銀 △２九飛成
▲６六銀 △３八龍 ▲７七玉 △８五桂
▲８六玉 △９五銀 ▲同 玉 △９四香
▲８五玉 △８四飛
まで106手で後手の勝ち
0手
